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糖尿病内科

糖尿病内科|「ヴェルヴァーレ本陣クリニック」名古屋市中村区本陣通にある内科

糖尿病内科

Medical

糖尿病は、糖尿病予備軍も含めると、全国で2000万人になると言われています。日本人が1億2000万人とすると、6人に1人が糖尿病ということになります。昔は糖尿病にかかると平均寿命が約10年短くなっていました。しかし今や治療の選択肢が数多く登場し、きちんと治療すれば以前ほど怖い病気ではなくなってきています。ですが当院では一歩先の予防をおすすめします。2型糖尿病いわゆる普通の糖尿病は食事・運動で確実に予防できます。特に予備軍の方は頑張りどころです。ここで頑張れば糖尿病にならずに済みます。しっかりと食事運動療法を行って一緒に健康寿命を伸ばしましょう。

糖尿病とは

インスリンとは血液中の糖を体内へと取り込むときに必要なホルモンです。基本的に血糖値を下げるホルモンはこのインスリンだけです。これは人類が長年飢餓と戦ってきた結果であり、逆に肥満と戦うようになったのはわずかにここ100年だけであることの結果と言えると思います。糖尿病とは、体の中のインスリン量が少なかったり、インスリンの効きが悪かったりすることが原因で、血液中の糖を体内に取り込めなくなってしまい、血糖値が高いままで維持されてしまう病気です。糖の利用がうまくできないので、炭水化物がエネルギーになりません。そうすると体はエネルギー不足に陥り、次第に痩せてしまいます。また高血糖そのものも糖毒性といわれるほど体に良くないのでさまざまな障害が生じるようになります。
『体内でのインスリン量が少ない』タイプの糖尿病を『1型糖尿病』と呼びます。一方で、『体内にインスリンは十分にあるけど、インスリンの効きが悪くなっている』タイプの糖尿病を『2型糖尿病』と呼びます。
『膵臓からインスリンを作る能力』のことを『インスリン分泌能』と言います。また『インスリンの効きが悪くなっている』ことを『インスリン抵抗性』と言います。インスリン抵抗性があると、いろいろな組織のインスリンの反応が悪くなり、血糖が下がりにくくなります。

糖尿病の種類

糖尿病の種類は、大きく4つあります。

  1. 1型糖尿病
  2. 2型糖尿病
  3. その他の糖尿病
  4. 妊娠糖尿病

1型と2型のタイプ比較

糖尿病の型 1型 2型
メカニズム 膵β細胞の破壊 遺伝と環境(過食と運動不足)
家族歴 家系に糖尿病は少ない 家系に糖尿病が多い
発症年齢 小児・思春期に多い 40歳以上で多い
肥満度 関係なし 肥満が多い
自己抗体 あり なし

高血糖の症状

  • 口の乾き
  • 水を飲みたくなる
  • おしっこがよく出る
  • 体重が減る
  • 疲れやすい
  • 嘔吐
  • 下痢

糖尿病の合併症を疑う症状

  • 目が見にくい
  • 足がしびれる
  • 歩く時に足が痛い
  • ED(勃起しにくい)
  • 生理がこない
  • 便秘
  • 下痢
  • 傷の治りが悪い

糖尿病の合併症

糖尿病を長年治療していると、細い血管が傷んできて、血流が悪くなることから、神経の障害、目の網膜症、腎臓の機能の悪化などが起こってきます。がんや認知症にもなりやすいです。

  • 神経障害(手足のしびれ)
  • 網膜症(眼の病気)
  • 腎症(最悪、透析になる)
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まる)
  • がん
  • 認知症
  • うつ病
  • 歯周病
  • 骨粗鬆症
  • NASH(肝臓の病気)
  • 過活動膀胱(頻尿)
  • 関節疾患

糖尿病だとがんになりやすい

近年、糖尿病による心筋梗塞や脳梗塞は治療の進歩もあり、減少傾向です。
しかし、糖尿病患者さんのがんによる死亡は増えています。糖尿病患者さんのがんは、肺がん、肝臓がん、膵臓がん、大腸がんが多いとされています。糖尿病の方はがん検診は必須です。早期発見早期治療に努めましょう。

検査診断

血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー。過去1~2ヶ月の平均的な血液中のブドウ糖の量)の値を調べます。検査は2度行い、以下の4つの所見のいずれかが両日で確認されると糖尿病と診断されます。

  1. 早朝空腹時の血糖値が126mg/dL以上
  2. 75グラム経口ブドウ糖負荷試験(75グラムのブドウ糖を溶かした水を飲んだ後に血糖値を測る検査)で2時間後の血糖値が200mg/dL以上
  3. 時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)が200mg/dL以上
  4. HbA1cの値が6.5%以上

なお、1度の検査で1~3のうち少なくとも1つと4が同時に確認された場合、その段階で糖尿病と診断されます。

尿検査で腎臓チェック

尿タンパクが出ていたら、糖尿病が原因で腎臓の機能が悪くなってきている可能性があります。そのまま進行すると、透析になる可能性もあります。尿タンパクが出る前に、『微量アルブミン』という物質が検出されることもあります。これは、尿タンパクが出てくる前触れです。微量アルブミンが出始めたら、腎臓の機能障害が徐々に始まっていると考えます。

糖尿病になったら眼科を受診

糖尿病になると、目の病気の『網膜症』になりやすいです。網膜症が進行すると、目の中で出血して失明することがあります。そうならないためにも適切な血糖コントロールとレーザー治療などが必要です。

糖尿病の治療

食事療法

糖尿病は、食事療法が基本となります。
身長と運動量に合わせてカロリー制限を行うのが基本です。短期的には糖質制限が有効です。糖質を減らし良質な脂質を取ることで高インスリン血症が改善され、血糖コントロールが良くなります。特に糖尿病なりたての方におすすめです。糖毒性が解除されインスリン分泌能が回復します。

運動療法

ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動をすることで、インスリン抵抗性が改善しインスリンが効きやすい体になります。またウェイトを使ったレジスタンス運動は、筋肉量を増やすことで、筋肉への糖の取り込みが増え、食後高血糖を抑えて、血糖コントロールを改善します。

薬物治療

1型糖尿病の人はインスリンが絶対的に足りないのでインスリン注射が必要です。1日1回の基礎インスリン注射と毎食前の速効型インスリン注射の合計4回注射を行います。
2型糖尿病の人はインスリンの分泌が保たれているのか足りないのか、インスリン抵抗性があるのかないのか、太っているか痩せているか、仕事や食事などの生活リズム、腎臓や心臓、肝臓の状態、経済状況などを考慮して治療薬を提案させて頂きます。

ビグアナイド薬

ビグアナイド薬は肝臓での糖新生を抑えることで血糖を下げます。他にも消化管からの糖の吸収を抑えたり、筋肉などでのインスリンの働きを強めることによっても血糖を下げます。体重を増やしにくい飲み薬です。コスパ最強なので欧米のガイドラインでは第一選択です。肥満の人によく使われますが、肥満のない人でも効果があります。ほかの薬と併用しなければ、低血糖を起こす危険性が低いことも特徴です。ミトコンドリアに作用するとか、腸内細菌叢にいいとか、長生きするんじゃないかとか、大腸腫瘍の発生を抑制するとか色々と良い効果が報告されています。

チアゾリジン薬

チアゾリジン薬はインスリンの働きをよくすることで血糖を下げる飲み薬です。ほかの薬と併用しなければ低血糖を起こす危険性が低いことも特徴です。脂肪肝炎のNASHに効果的です。心不全リスクがあります。膀胱がんリスクは否定されました。

スルホニル尿素薬

スルホニル尿素薬、略してSU薬は、すい臓からのインスリンの分泌を増やし血糖を下げる飲み薬です。すい臓のインスリンを作る働きがある程度残っている患者さんで効果があります。歴史の長い薬ですが、低血糖リスクが高く、肥満リスク、インスリン早期枯渇リスクから最近はあまり使われなくなっています。

グリニド薬

グリニド薬はすい臓からのインスリンの分泌を増やし血糖を下げる飲み薬です。服用してから効果が早くあらわれるので、食後の高血糖の改善に適しています。作用時間が短いのでSU薬と比べると低血糖リスクが低く使いやすいです。

DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬は、インクレチンを分解する酵素であるDPP-4の働きを抑えることでインクレチンを長持ちさせて働きを強め、インスリンを増やし、グルカゴンを減らして血糖を下げます。

α-グルコシダーゼ阻害薬

食事に含まれるでんぷんなどの炭水化物は、そのままの状態では消化管から吸収できないため、唾液や消化管の中の酵素の働きで、ブドウ糖に分解されて吸収されます。α-グルコシダーゼは、この時に働く酵素の一つです。α-グルコシダーゼ阻害薬は、この酵素の働きを抑えることで、ブドウ糖への分解を遅らせ、食後の血糖の上昇を抑えます。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1は、もともと私たちの体にあるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。GLP-1受容体作動薬は、体の外からこのGLP-1を補うお薬です。GLP-1受容体作動薬は空腹時には働かず、食事をとって血糖値が高くなったときに働くため、低血糖を起こしにくいといわれています。またGLP-1受容体作動薬は体重減少効果のあるお薬です。満腹中枢を刺激するので空腹感を感じにくく、消化管の動きを緩やかにするので食事量が減る効果も期待できます。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は尿に糖を出すことで血糖を下げる飲み薬です。服用で起きる体の変化として、体重の減少もあります。血液中に含まれるブドウ糖は、腎臓の中の糸球体で血液から原尿の中に出た後、尿細管で取り込まれて血液にもどります。このブドウ糖の取り込みで働いているのがSGLT2というたんぱく質です。SGLT2阻害薬は、SGLT2の働きを抑え、尿細管でブドウ糖が血液にもどらないようにしてブドウ糖を尿に排泄させます。この結果、血糖が下がります。

インスリン

インスリンは血糖を下げる働きのあるホルモンです。インスリンの作用が不足した状態になっているときに、インスリン注射で外部からインスリンを補うことによって血糖を下げます。1型糖尿病の方はインスリン治療が必須です。2型糖尿病でも、血糖が高い状態が続いたときに、すい臓が障害されてインスリン分泌が悪くなる「高血糖による毒性」という悪循環が生じているときにインスリン注射を使います。こうすることで、すい臓の働きが回復して、インスリンを使わなくても血糖コントロールできるようになることもあります。

リブレ

血糖測定といえば針を指先に刺して血を出して、それで血糖を測っていました。毎回針で刺す痛みがありますし、その時の血糖値しか分かりませんでした。アボットから出ていますリブレという機械はセンサーを二の腕に2週間装着することで常に血糖値を記録できる優れものです。食事の内容や運動での血糖値変化がとてもよく分かります。インスリン注射をしている方でしたら保険が効きますので気になる方はご相談ください。