低血糖症
- 2020年3月27日
低血糖症
低血糖症とは、血糖値が正常範囲よりも低下し、体に様々な症状を引き起こす状態のことです。正常範囲の血糖値は、空腹時で70~110mg/dL程度ですが、個人差があります。低血糖症には、糖尿病患者が過剰にインスリンを摂取したり、食事を飛ばしたり、運動量が多かったりする場合などがあります。
低血糖の原因
低血糖の原因は、大きく分けて二つあります。一つ目は、糖尿病患者の場合、食事とインスリン摂取のバランスが崩れることによって起こります。過剰にインスリンを摂取したり、食事を摂取しなかったりすると、血糖値が急激に低下してしまいます。二つ目は、糖尿病以外の人でも起こり得ます。食事が不足していたり、アルコールを過剰に摂取したり、過剰な運動をしたりすることによって、血糖値が低下してしまうことがあります。
低血糖の対処法
低血糖症になった場合、対処方法にはいくつかあります。まず、糖分を摂取することが一般的な対処法です。例えば、砂糖や飴、ジュースなどの糖分を摂取することで、血糖値を急上昇させることができます。また、ゼリーやパン、おにぎりなどの炭水化物を摂取することで、血糖値を上げることができます。
しかし、低血糖症になった場合は注意が必要です。糖分を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇して、再び低血糖症になることがあるため、適量を守るようにしましょう。また、過剰な食事制限や運動、アルコールの摂取を避けることも大切です。
糖尿病患者は、低血糖症のリスクが高く、特に注意が必要です。低血糖症になる可能性がある場合は、食事のタイミングや量、インスリンの摂取量などを調整することが大切です。また、低血糖症の兆候に気付いたら、速やかに対処するようにしましょう。
低血糖症の症状
低血糖症の兆候としては、めまい、吐き気、頭痛、手足の震え、汗をかく、意識がもうろうとするなどがあります。これらの症状が出たら、血糖値を測定してみましょう。血糖値が70mg/dL以下であれば、低血糖症の可能性があります。
低血糖症は、放置すると意識障害やけいれん、昏睡状態に陥ることがあるため、対処が必要です。特に、糖尿病患者は、低血糖症に対する意識を高く持ち、日常生活の中で対処方法を常に意識しておくようにしましょう。
まとめ
低血糖症は、誰にでも起こる可能性がある症状です。特に、糖尿病患者は、低血糖症に対するリスクが高いため、適切な対処方法を身につけておくことが大切です。低血糖症が疑われる場合は、速やかに血糖値を測定し、必要な措置を講じるようにしましょう。
愛知県名古屋市中村区本陣通2丁目19番地
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志