この度、内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン2020が公開されました。

 

注目は

CQ17内視鏡におけるプロポフォールの有用性は何か?

CQ18内視鏡室での非麻酔科医によるプロポフォールの使用は可能か?

 

これに対してステートメントが

CQ17

適切なモニタリング下で使用されれば偶発症は増加せず、回復・離床時間が短く、長時間手技の中断率が低く、医師・看護師・患者満足度が高い点である。

CQ18

鎮静深度に十分注意しASA-PS分類IまたはIIの患者に限れば、気道確保などの訓練を受けた医師によるプロポフォール使用は可能である。

 

プロポフォールは以前私がブログでしばしばマイケル・ジャクソンでネタにしていた薬剤です。速く良く効いて、すぐに麻酔から覚める理想的な麻酔薬です。しかし以前は内視鏡には使いづらかったのです。

①麻酔科医の管理下での使用が望ましいとなっていた

②内視鏡鎮静ガイドラインではベンゾジアゼピンが推奨となっていた

③そもそも内視鏡検査ではプロポフォールの薬価請求が認められていない

 

そこでこの新ガイドラインです。このガイドラインは内視鏡学会と麻酔科学会が協力して作られています。とても画期的なことです。これでいよいよ内視鏡検査治療にプロポフォールを正々堂々と使えますね。あとは薬価請求が保険で認められてくれれば言うことないですね。

 

プロポフォールでwebを検索していたらとんでもない医者ブログを発見してしまいました。まあリンクは張りませんがすぐに出てきます。彼の主張は以下です。

これから内視鏡を受ける、その医者が専門家かどうか簡単に見分ける方法。

1. 消化器内科医、内視鏡医として大学病院や有名大病院で少なくとも15年、出来れば20年は内視鏡を行ってきたかどうか。

→未だに大病院主義者がいるんですね。群馬大学腹腔鏡事件などを見ても大病院の医者=優秀ではないことは明らかでしょう。

2. 医者の持つ数字、腫瘍発見率(50%以上)、大腸内視鏡成功率などを公開しているかどうか。

→ADR自体は重要ですが、検査バイアスがあります。ポリープがあって紹介される大病院が一般開業医と比べてADRが高いのは当然です。

3. 鎮静剤にプロポフォールを使っていないか。

→今回のツボです。「良い麻酔薬をつかっている=下手なのを誤魔化している」という主張は無茶苦茶です。ひろゆきさんが言うところの「それってあなたの感想ですよね」です。「自分は上手いから麻酔なんか要らない、使っているやつは下手」って言っている歯科医や外科医がいたらどう思いますか?私は恐怖です。

4. 胃のポリープを生検しているかどうか

これは同意です。

 

当院では可能な限り内視鏡の苦痛を取り除けるようにいろいろと工夫しております。内視鏡検査が辛かった経験のある方もお気軽にご相談下さい。宜しくお願いします。

 

 

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科 内視鏡内科 糖尿病内科 整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志