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ブログ|「ヴェルヴァーレ本陣クリニック」名古屋市中村区本陣通にある内科

ついに保険適応に!ウゴービ

  • 2023年4月5日

肥満症

肥満は健康に悪影響を与える可能性があります。肥満によって発症する疾患の中には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心疾患などが挙げられます。こうした疾患のリスクを下げるためには、食生活の改善や運動習慣の定着などの生活習慣の改善が必要ですが、その取り組みに限界がある場合には、肥満治療薬の使用が検討されることもあります。

ウゴービ

従来、肥満治療薬の選択肢は限られていました。特に、BMIが27以上で糖尿病を発症していない場合には、保険が適用されず、自費での購入となるため、高額な費用が必要となっていました。しかし、2023年1月27日に行われた医薬品審議会にて、新しい肥満治療薬「ウゴービ」が承認されました。

「ウゴービ」の一般名は「セマグルチド」で、BMIが27以上で、脂質異常症や高血圧、肥満に関連した健康障害がある場合に保険適用となります。このため、自己負担が減るため、より多くの患者さんにとって、肥満治療薬の選択肢が広がることになりました。

「ウゴービ」の効果については、52週間で12%以上の体重減少が認められています。また、「オゼンピック」は1mgまでしか使用できなかったのに対して、「ウゴービ」は2.4mgまで使用できるため、より高い効果が期待できます。

保険適応

「ウゴービ」は、どのような患者さんに適しているのでしょうか。まず、BMIが27以上であることが必要です。BMIとは、身長と体重の関係から計算される値で、肥満の程度を示す指標となります。BMIが27以上であることは、肥満があることを示します。

また、「ウゴービ」は、脂質異常症や高血圧、肥満に関連した健康障害がある場合に保険適用となるため、これらの疾患を有する患者さんにとっては、治療費の負担を減らすことができるというメリットがあります。ただし、糖尿病を有する患者さんには、引き続き「リベルサス」や「オゼンピック」といった糖尿病治療薬が適しています。

「ウゴービ」は、注射剤として使用されます。一般的には、1週間に1回、下腹部に注射することで、効果を発揮します。注射については、医師や看護師から指導を受け、正確に行うことが重要です。

効果

「ウゴービ」の効果については、52週間で12%以上の体重減少が認められています。この効果は、運動や食事療法に加え、薬剤の投与によって得られるもので、個人差があるため、効果を期待できるかどうかは患者さんごとに異なります。

副作用

「ウゴービ」の副作用についても、知っておく必要があります。一般的に、注射部位の痛みや腫れ、発熱、悪寒、頭痛、吐き気、下痢などが報告されています。また、重篤な副作用として、膵炎、甲状腺腫瘍、脂肪肝などがあげられます。これらの副作用が発生した場合には、医師に相談することが重要です。

まとめ

「ウゴービ」は、新しい肥満治療薬として注目されています。従来の肥満治療薬に比べ、BMIが27以上である患者さんに対して保険適用となるため、負担が軽減されることが期待されます。ただし、薬剤の投与による効果や副作用については、患者さんごとに異なるため、治療にあたっては、医師の指導を受け、適切な判断を行うことが重要です。

 

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院長 荻野仁志