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狭心症から心筋梗塞にならないために出来ること

・狭心症ってどんな病気?

心臓の血管である冠動脈が狭くなって起こる一時的な心臓への血流不足です。狭くなる理由は2通りあります。

①動脈硬化で狭くなる。これが一般的な狭心症です。

②攣縮(レンシュク。けいれんして縮む)とかスパズムといわれる血管のけいれんによって狭くなる。冠攣縮性狭心症と言われます。

①はいわゆる生活習慣病が原因です。男性に多く、タバコ・高血圧・高コレステロール・糖尿病が4大リスクです。

②は女性に多いと言われています。夜間から早朝のリラックスしている時に多いです。

・症状は?

絞扼感と言われる胸を締め付けられるような痛みです。放散痛と言われる肩や背中、顎などにも痛みを感じる場合があります。ただしばらくすると症状が治ります。30分以上続く場合は心筋が壊死してしまう心筋梗塞を考えます。冠攣縮性狭心症の場合は冷や汗や意識を失うことが多いと言われています。ちなみに胸がチクチクするのは狭心症の症状ではないと言われているのでご安心ください。症状だけで判断するのは危険ですけどまず大丈夫です。

・検査診断は?冠攣縮性の場合

冠攣縮性狭心症の場合は24時間心電図検査を行います。検査中に発作が起これば心電図異常が出て分かることもありますが、検査中に発作が起きない場合もありますし、発作があっても心電図検査に異常がないことの方が多いです。ですから必要に応じて心臓カテーテル検査を行います。エルゴメトリンという薬を使って冠動脈のけいれんがおきて冠動脈が狭くなれば診断確定です。

・検査診断は?動脈硬化の場合

動脈硬化による狭心症の場合は可能であればまずは運動負荷心電図を行います。自転車やランニング、踏み台昇降をした状態で心電図を測定する検査です。心臓に負荷をかけて心臓消費エネルギーを増やした状態で心電図に変化が出るかをチェックします。これで大まかにリスクを判定して3つのグループに分けます。

(1)低リスクは経過観察となります。

(2)逆に高リスクは検査と治療が同時に可能な心臓カテーテル検査を優先して行います。

(3)その他中リスクの場合は心臓CT検査で心臓の血管が狭くなっていないかをチェックしたり、様々な検査機器で心臓の筋肉への血流が不足していないかをチェックしたりします。その結果が悪ければ心臓カテーテル検査治療を行います。

・心臓カテーテル検査治療とは?

手足の血管からカテーテルと呼ばれる管を入れて、心臓の血管まで持っていきます。そして造影剤を入れることによって心臓の血管である冠動脈が狭くなっていないかを検査します。狭い場所があれば必要に応じてステントと呼ばれる金属の網状の筒を入れて狭い部分を広げます。

・その他の治療

冠攣縮性狭心症の場合は物理的に冠動脈脈が狭くなっているわけではないのでカテーテル治療は行いません。薬での治療がメインです。高血圧の薬であるカルシウム拮抗薬で予防します。発作時にはニトロがよく効きます。

動脈硬化による狭心症の場合はまずは生活習慣の改善です。食事・運動・禁煙・減量を頑張りましょう。もちろん薬物療法も大事です。冠動脈を広げる薬、心筋消費エネルギーを減らすβ遮断薬などを使います。よかったら高血圧のコラムも見てみて下さい。カテーテル治療にて血管にステントが使われた場合はステントの中が詰まることを防ぐために血液サラサラの薬が必要になります。不整脈の有無や出血リスクによって1〜3種類を使い分け、必要に応じて休薬します。歯の治療や大腸ポリープ切除などで薬の相談したい方がいましたらいつでも相談にのりますよ。当院はクリニックでは珍しく薬剤師もいます。妻なのでいじめないであげてください。

・メディカルフィットネス

狭心症のある方は有酸素運動を行い心肺機能を向上させることはとても大切です。運動することによって心臓の血管が増えて詰まりにくくなりますよ。ですが病気していると運動が不安ですよね。当院はメディカルフィットネス併設ですので狭心症の既往がある方でも大丈夫です。緊急ブザーやAEDはもちろん完備していますし、クリニック営業時間内なら私が1階にいますよ。発作が起こると大変なので誰もいない夜中に一人で運動するのはやめてくださいね。

今回は割と自己アピールが出来ました。今後ともよろしくお願いします。

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志