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突然死の原因となるQT延長症候群を見逃さないために心電図検査を受けましょう。

・どんな病気?

QT延長症候群とは、心電図のQT間隔が伸びてしまう病気です。心室が収縮してから再び拡張していく間の時間です。トルサデポアン(フランス語)と呼ばれる特徴的な不整脈がおきるために失神や突然死をおこしてしまいます。

・症状は?

普段の症状はありません。激しい運動や過度のストレスがかかりトルサデポアンがおきると失神してしまったり最悪突然死を起こしてしまったりします。

・原因は?

先天性の場合は遺伝子異常です。さまざまなタイプが見つかっております。あとは血液中のカリウムの値が低かったり、薬の副作用で起きることもあり注意が必要です。

・検査は?

QT延長自体は心電図で分かりますが微妙な時もあります。あとは血液検査でカリウムなどの電解質異常がないかを調べます。血液検査で異常がなくて薬の副作用も考えにくい場合は先天性を疑い遺伝子検査を行います。ちゃんと保険効きますよ。

・診断は?

心電図所見・臨床症状・家族歴から総合的に診断します。

・治療は?

薬剤性の場合は薬物の中止です。

カリウムが低い場合は薬や食べ物でカリウムを補正します。

先天性の場合はタイプによって脈をゆっくりにするβブロッカーを使ったり、メキシチールという不整脈の薬を使ったりします。ですから遺伝子検査が大切です。

QT時間が長くて致死的な不整脈のおこるリスクが高い人には除細動器が埋め込まれます。不整脈が起きた時に完治して自動で電気ショックをおこして不整脈を治してくれます。最近は皮下に埋め込むだけの簡易なものも出てきており感染リスクの低下が期待されています。

QT延長症候群は命に関わることのある病気なので、意識消失などの既往がある人は症状なくても心電図検査を受けて下さいね。よろしくお願いします。

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志