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胃が痛いですか?それは胆管炎・胆嚢炎かも知れません。早めに検査しましょう。

・どんな病気?

胆汁の通り道である胆管にバイ菌が感染して炎症がおきた状態が胆管炎です。同様に胆汁をためておく袋である胆嚢にバイ菌が感染した状態が胆嚢炎です。ほとんどの人は胆石が原因ですが、がんが関係していたり他の原因もあります。症状は腹痛、お腹が痛くなります。多くの人は胃が痛いと言って来ますね。熱が出ることも多いです。胃の動きが悪くなるので吐き気もでますね。

 

・胆汁って?

膵臓から出てくる膵液とコラボして脂肪の分解吸収を行う消化液です。色はウンコ色です。ウンコがウンコ色なのは胆汁のおかげです。胆汁が出なくなるとウンコが白っぽくなりウンコ色でなくなります。逆に体がウンコ色に!これがいわゆる黄疸です。でもきれいな胆汁は臭くないですよ。匂いはウンコではありません。

・どうやって調べるの?

CT・エコー・血液検査で行います。必要であれば造影剤を使ったCTMRIを行うこともあります。胆石の場所や大きさ、数を判断して治療計画を決めます。

・胆嚢炎の治療は?

胆嚢炎は原則腹腔鏡手術です。お腹にロボットの手みたいなやつを入れてやる手術です。何度も胆嚢炎を繰り返していたり、以前にお腹の手術をしていてお腹の中が癒着している場合は昔ながらのお腹を大きく切って開ける開腹手術になってしまう場合もあります。なのであまり我慢しすぎずに早めに検査受けてくださいね。全身状態が悪かったり、緊急手術のリスクが高かったり、週末の夜で外科医のテンションが低かったりした場合は手術をせずに胆嚢にチューブを入れて膿を外に出す一時的な治療で時間を稼ぐことがあります。この場合入院期間が伸びてしまうのが欠点です。後々に行う手術も合わせると3週間ぐらいの入院になってしまいます。胆石がある方はかかりつけ医を持っておくといろんな意味でいいかもしれません。

・胆嚢は取っても大丈夫?

基本的には問題ないです。最初はたくさん脂っこいものを食べた時に下痢するかも知れませんがそのうち治ります。でも最近注目されている腸内細菌叢には悪影響があるかもしれません。胆汁は濃縮されると殺菌効果がありますが、胆嚢がないと濃縮されません。本来無菌であるはずの小腸に菌が繁殖してしまうリスクのひとつと言われています。

・胆管炎の治療は?

入院してからまずは抗生剤です。その後、胆石が胆管にある場合は特殊な胃カメラを使って胆石を取ります。状態が悪かったり血液サラサラの薬を飲んでいる場合は胆石を取らずに胆管にステントというチューブを入れるだけのときもあります。胆管炎で私の外来に来たラッキーな患者さんは、その日の夕方に緊急内視鏡で胆石を取って、次の日には退院しました。やはり胆石がある方はかかりつけ医を持つことが大切ですね。

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志