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誤嚥性肺炎を防ぐには医者ではなく歯医者がおすすめの理由。

・どんな病気?

唾液や食べ物が誤って肺に入ってしまい肺炎を引き起こす病気です。超高齢化社会である日本における内科医の強敵のひとつです。

・なぜおこるの?

もちろん年齢的な機能低下は大前提ですが、そもそも誤嚥性肺炎というのは人類にとって必然だったのです。下の模式図を見て下さい。人類はチンパンジーと比較すると咽頭部分が広く、気道への角度が急で、しかも喉頭蓋という誤嚥を防止する気道の蓋が小さいです。これはただただ言語を得てコミュニケーション能力を得るための代償です。二足歩行を得た代わりに腰痛に悩まされるのと同様、言語を得た代わりに誤嚥性肺炎に悩まされるようになったのです。

・症状は?

発熱・咳・痰などが有名です。しかし高齢者は症状があまり出ないこともあり要注意です。

・検査は?

CTなどの画像検査と痰培養、血液検査などです。胃カメラで嚥下機能を評価しているとリアルタイムで誤嚥するのが分かります。

・治療法は?

基本は抗生剤治療です。生活環境や重症度に応じて薬を使い分けます。それとは別にエビデンスレベルが低いにも関わらずよく行われている治療としては、ACE阻害薬という血圧の薬の副作用である咳を利用、唐辛子に含まれているカプサイシンで咳反射を増やす、漢方の半夏厚朴湯が嚥下機能改善に効果あり?ツムラさんよろしく、シンメトレルがいいとかいう話もありましたね。

・胃ろうはいい治療

胃にチューブを埋め込んでそこから栄養剤をいれる胃ろう。まずはこれでしょう。「誤嚥する食べられない鼻から胃に管を入れてそこから栄養剤を入れる」というのは内科あるあるですが、皆さん鼻から胃カメラされながらご飯食べられますか?絶対無理でしょう!なのでますます口から食べる機能が落ちてしまい誤嚥を繰り返す悪循環です。イメージは悪いかもしれませんがやはり胃ろうはおすすめです。必要なカロリーを胃ろうから入れて、同時に口から食べるトレーニングを続けることが大切です。胃ろうのイメージが悪いのは医療費削減を目論む財務省の陰謀ではないかと勝手に思っています。当クリニックでは胃ろう造設大歓迎ですので気軽におっしゃってください。お風呂も入れますし、不要になれば数日で穴はふさがります。

・歯科医による口腔ケア

地味と言っては失礼ですが一番重要なことです口腔ケア。よく唾液誤嚥しているのに肺炎にならない人を見ていると唾液がキレイ、サラサラしています。逆に肺炎を繰り返している人は汚いです。実際歯科医の介入で誤嚥性肺炎が減ったというデータがあります。若いうちはもちろん歳をとってからも、歯がなくなってからも歯科医にかかって口腔ケアを行ってください。糖尿病もアルツハイマーも誤嚥性肺炎も虫歯や歯周病が原因のひとつですよ。別にセラミックやインプラントにしなくてもいいので歯医者さんに行って下さいね。余談ですがパナソニックのジェットウォッシャーは画期的だと思います。私、明らかに歯肉炎が改善しました。パナソニックさんスポンサーよろしくお願いします。

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志