お薬手帳ってなあに。
- 2021年1月19日
- 薬
・お薬手帳とは?
医療機関で処方されたお薬の名前、量、飲む回数や使い方などを記録していく手帳です。
今どんなお薬を使っているかだけでなく、過去に使っていたお薬も記録していくので、今まで使用した薬の情報を確認することができます。
また薬の情報以外にも、
既往歴(今までどんな病気にかかったか 手術をしたか)
アレルギー歴(例:アルコールで赤くなる 花粉症)
薬剤アレルギー・副作用歴(例:メイアクトで蕁麻疹がでた)
などを記録することもできます。
・お薬手帳の活用法は?
病院、薬局へ行かれたら受付でお薬手帳を提出して頂きます。
医師、薬剤師がお薬手帳に書かれた内容を確認します。
①今どんな薬を飲んでいるか
②同じ効果の薬が被っていないか
③薬の飲み合わせに問題はないか
④アレルギー、副作用の問題はないか
確認したのち医師は処方、薬剤師は調剤を行います。
お薬お渡しの際に薬の内容が記載されたシールを手帳に貼ってお返しします。
シールには薬の名前、使用方法だけでなく、処方日、処方医療機関名、連絡先、医師名の記載があります。
複数の病院を受診されている場合もおくすり手帳は1冊にまとめましょうね
・お薬手帳はなぜ生まれたのか?
1995年に起きた阪神淡路大震災がきっかけです。震災当時、救護所などでボランティア医師、薬剤師が被災された方に薬を渡したくても、患っている病気の名前は言えても薬の名前が分からなかったため大変苦労されたそうです。そこで薬剤師会などが中心となって全国の調剤薬局、病院薬局窓口で入手することができます。
・お薬手帳をもつことで金銭的なメリットも!
平成28年4月からお薬手帳普及のため、お薬手帳を持って薬局に行くと医療費負担が減るように制度が変更されました。
院外処方でのお話ですが、、同じ薬局を3ヶ月以内に再度利用した場合、お薬手帳の持参すると薬剤服用歴管理指導料が57点→43点と安くなります。(令和2年4月現在)
ただし
初めての薬局に行く場合
3ヶ月を超えて薬局に行く場合
手帳を忘れてしまった場合は57点のままとなります。。
まとめ
当院来院時にはぜひお薬手帳をご持参ください。お薬手帳以外にも血圧手帳・糖尿病手帳などもあり、当院でも扱っております。必要な方はお声がけください。
当院では院外処方はもちろん、薬の種類によっては院内処方も対応可能です。薬剤師も在籍しておりますので、何か気になることがあればお気軽にお声がけください。
愛知県名古屋市中村区本陣通2-19
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
薬剤師 荻野優実