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ブログ|「ヴェルヴァーレ本陣クリニック」名古屋市中村区本陣通にある内科

インスリン治療

  • 2020年3月27日

インスリン治療

糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。糖尿病患者は、食事制限や運動、薬物治療などで血糖値を管理しなければなりません。しかし、これらの方法だけでは血糖値がコントロールできない場合があります。このような場合に用いられるのが、インスリン治療です。
インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種で、血糖値を下げる作用があります。糖尿病患者の膵臓は、インスリンを十分に分泌することができないため、外から注射することで血糖値を下げます。


インスリン治療は最後の手段?


一般的に、インスリン治療は最後の手段と考えられがちです。しかし、血糖値を十分に下げることができない場合や、他の治療法が効果的でない場合には、早期にインスリン治療を開始することもあります。
また、糖尿病に合併する病気や合併症がある場合にも、インスリン治療が必要となることがあります。例えば、高血圧、高脂血症、腎臓病、網膜症などが挙げられます。

 

インスリン治療はどのような場合に必要か


インスリン治療は、以下のような場合に必要となります。
・糖尿病の診断後、数週間から数か月経過しても血糖値がコントロールできない場合 ・薬物治療や食事制限、運動療法などの治療法が効果的でない場合 ・糖尿病に合併する病気がある場合 ・妊娠中の糖尿病の場合


インスリン製剤の種類

インスリン製剤には、以下のような種類があります。
・速効型インスリン 食事前に注射し、血糖値の急激な上昇を抑えます。効果が速く、持続時間は短いです。
・中速型インスリン 食後の血糖値の上昇を抑えるために、朝と夕方に注射します。効果は速く持続時間はやや長めです。
・長時間作用型インスリン 就寝前に注射し、夜間の血糖値の上昇を抑えます。効果が遅く持続時間は長いです。
・混合型インスリン 速効型と中速型を混ぜた製剤で、朝と夕方に注射します。
これらのインスリン製剤は、注射器で皮下組織に注射する方法が一般的です。また、最近ではインスリンポンプなどの機器を使用することも増えています。



インスリン治療に関するよくあるご質問


1. インスリン治療は痛くないのでしょうか?

注射器で皮下組織に注射するため、初めは痛みや違和感を感じることがあります。しかし、慣れてくると痛みや違和感は少なくなります。

2. インスリン治療はいつ行えばよいのでしょうか?

医師の指示に従って行うようにしてください。糖尿病の種類や症状、年齢や体型、合併症の有無などによって適切な治療方法が異なります。

3. インスリン治療は長期間行う必要があるのでしょうか?

糖尿病は治癒する病気ではないため、生涯にわたって治療を続ける必要があります。ただし、血糖値がコントロールできるようになれば、薬物治療や食事制限、運動などで血糖値を管理できる場合もあります。

4. インスリン治療中に食事制限は必要なのでしょうか?

食事制限は、糖尿病の治療において非常に重要です。適切な食事制限を行うことで、血糖値のコントロールがしやすくなります。ただし、医師や栄養士の指示に従って行うようにしてください。

 

まとめ

糖尿病患者にとって、インスリン治療は効果的な手段の一つです。ただし、治療には慣れが必要であり、危険な低血糖症状が起こることもあります。そのため、医師の指示に従って正しい量のインスリンを使用することが非常に重要です。また、食事制限や運動などの生活習慣改善も重要な要素となります。定期的な検査や診察を受け、血糖値のコントロールをしっかりと行うことが、インスリン治療の成功につながります。
インスリン治療は、最後の手段というわけではありません。病気の進行度合いや症状に応じて、適切な治療法を選択する必要があります。しかし、インスリン治療は、糖尿病患者にとって有効な治療法であり、現在では多くの患者がインスリン治療を受けています。
糖尿病に関する情報は、医師や看護師、栄養士などの専門家から得ることができます。また、インターネット上には、正確な情報が掲載されているウェブサイトもありますので、積極的に利用することをおすすめします。

 

愛知県名古屋市中村区本陣通2丁目19番地
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志