ジャディアンス(SGLT2阻害薬)はダイエットに効果的?
- 2021年2月20日
- ダイエット
皆さんはジャディアンスというお薬を聞いたことがありますか?もしかしたらダイエットに興味のある方は聞いたことがあるかもしれませんね。本来は糖尿病の治療に用いられていたこの薬、実は飲むだけで痩せられるという薬でダイエットにも極めて効果的であることがわかっています。そんなダイエットの救世主ともなり得るジャディアンスについて詳しく解説していきます。
・ジャディアンスってどんなお薬?他のダイエット薬と何が違うの?
SGLT2阻害薬と言われるこの薬ですが、元々2型糖尿病の治療薬として研究開発された薬です。そもそもSGLT2というのは腎臓にあるタンパク質のことで、糖が尿へ逃げてしまわないようにする作用があるのですが、ジャディアンスをはじめとするSGLT2阻害薬はSGLT2のその作用を抑制することで血から尿へ糖が排泄するのを促して血糖を下げるという働きがあるためです。つまり、SGLT2阻害薬は食事から摂取した余分な糖分を尿と一緒に体外に捨てることができるのです。
余談ですがSGLT1は小腸に多く存在しており糖の吸収に関係しております。SGLT1と2両方を阻害する薬も昔々あったのですが下痢などの副作用がひどくて中止となった経緯があります。
血液中の糖を尿から排出する作用は2型糖尿病でない健康な方にも効果があるので、SGLT2阻害薬を飲むことで痩せられるということです。実際に排泄させられる量は1日あたり約200kcal分なので、1ヶ月あたり約6000kcal、そして脂肪は1キロあたり約7000kcalなので大体1ヶ月あたり1キロ弱痩せられる計算になります。
また最近、ジャディアンスは2型糖尿病に対してだけでなく、心不全に対して適応を持つというプレスリリースが発信されました。さらに2020年11月27日には慢性心不全に対する効能・効果の追加承認が日本でも厚生労働省から取得されたことが30日に発表された、今ホットな薬となります。
他のダイエット薬、例えばGLP-1阻害薬や食欲抑制剤では脳に働きかけて食欲を抑えたり、満腹感を感じることにより食事量が減るという効果でダイエット効果がありますが、SGLT2阻害薬では食事量を減らさずに痩せられるという特徴があります。逆にいうとジャディアンス単独では食欲は落ちません。
・ジャディアンスの服用方法は?
ではそんなジャディアンスですが、ダイエット目的で服用する時はどのように服用したら良いのでしょうか。通常のジャディアンスの服用方法はとても簡単で1日1回1錠飲むだけです。ダイエットとしてのおすすめの飲み方は炭水化物を多く摂るときの頓服薬です。普段はGLP1薬で食欲を抑えつつ、ここぞというときにジャディアンスを飲んでおくとリバウンド対策になります。
・ジャディアンスにはどんな副作用がある?
ではジャディアンスにはどのような副作用があるのでしょうか。まずは糖が尿中に排出されることで同時に体内の水分も一緒に尿となって捨てられるという作用が起きます。これにより尿量が増えて頻尿になったり、頻尿になって尿をたくさん出してしまった結果よく喉が乾くようになることがあります。さらに、本来尿中には糖分が含まれていないところに糖分が含まれるようになり、糖分は細菌などの病原体の餌にもなるので、尿路感染症になりやすくなることも副作用として挙げられます。
・ジャディアンスはどこで手に入れられるの?病院処方が安心?
ジャディアンスをはじめとするSGLT2阻害薬は病院処方で手に入れるのが基本です。
一部個人輸入なども可能ではありますがリスクが大きいため手を出さないのが無難でしょう。
・オンライン診療について
ヴェルヴァーレ本陣クリニックでは初診から全国どなたでもオンライン診療でジャディアンスの処方を行なっています。薬は即日発送いたします。もちろん通常来院でも大丈夫ですよ。またジャディアンスだけではなく、お一人お一人にあったダイエット法を提供させていただきます。ご希望の方はぜひご相談ください。
愛知県名古屋市中村区本陣通2-19
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志