ゼオスキンのセラピューティック治療について
- 2021年5月4日
お肌が綺麗になるという評判とともに、赤みや皮剥けが起きてボロボロになった写真や、数ヶ月のダウンタイムがあって苦労した、といった内容を目にしたことがあると思います。 これらは、セラピューティック治療の副反応で起こるものです。
セラピューティック治療は、ビタミンA製剤である「トレチノイン」を使用して古い角質を剥がし、新しいお肌を再生することで、短期間で肌質を改善する治療です。根本から健康なお肌になりたい方に向いています。
セラピューティック治療期間
セラピューティック治療は12週(約3カ月間)の治療プログラムです。 美肌への期間を、それぞれ「反応期」「耐久期」「完成期」の3つに分けています。 <反応期> 治療を開始してから、はじめの4週間を「反応期」と呼んでいます。 セラピューティック治療で使用する「トレチノイン」と呼ばれる処方薬が肌のターンオーバーを促進することで、古い角質が剥がれ、コラーゲンが産生されることで、新しいお肌に生まれ変わる期間なのです。この時に起こる副反応として、赤みや皮剥け、ひりつき、かゆみなどがあります。 そのため、セラピューティック治療を受ける方にとっては、もっともトラブルが起こりやすい期間となります。ご自身のお肌がボロボロになってしまう気がして不安になる方も多くいらっしゃいますが、お肌が生まれ変わるための通過点ですので、ご安心ください。ただ、あまりにひどい場合には慣れるまでトレチノインの量を減らすのも選択肢です。
<耐久期> 赤み・皮剥け・かゆみが落ち着いてきます。お肌にハリが見られるようになり、毛穴・小ジワが目立ちにくくなるなど、肌質の改善を実感され始める方が増えてきます。
<完成期> お肌が新しく生まれかわることで、 ・シミやくすみのない透明感のあるお肌 ・キメの整ったお肌 ・保湿剤を使わずに感じるモチモチの潤い肌 に近づくことができます。
セラピューティック治療を行う上で必要な製品
ゼオスキンで推奨されている、セラピューティックに必要な製品は以下の6つです。 1)洗顔: 肌質タイプに合わせて3種類から選択します。
2)化粧水: ピーリングにも使用される「グリコール酸」を含んだ化粧水が、古くなった角質を除去し、新しい肌細胞の生成を促します。 3)ミラミン(ハイドロキノン): ハイドロキノンを4%の濃度で配合した美白クリームです。 シミの原因となるメラニンを作り出す細胞「メラノサイト」に働きかけ、メラニンの生成を抑えます。
4)トレチノイン(処方薬): 当院ではセラピューティックでは一般的な「0.05%の濃度」のトレチノインを使用しています。 ・ターンオーバーを促進し、古くなった角質の排出を促す作用 ・表皮細胞の再生を促進する作用 ・線維芽細胞を活性し、コラーゲン・エラスチンの生成を促進する作用 ・皮脂分泌を抑制する作用 トレチノインはセラピューティックの肝となるのですが、これらの作用と同時に、赤みや皮剥け、ひりつきやかゆみといった副反応が多くの方で起こります。
5)ミラミックス(ハイドロキノン): トレチノインと混ざりやすく、素早くお肌に浸透し、シミやくすみを防ぐ力をサポートする美容クリームです。混ぜ合わせて使用することで、肌色を整え、色むらを目立たなくする作用があります。
6)日焼け止め
- セラピューティック期間中のお肌は、お肌の角質が剥がれ落ち、生まれ変わる過程であるため、非常に敏感になっています。また期間中に使用するハイドロキノンを含んだ「ミラミン」「ミラミックス」や、処方薬である「トレチノイン」は紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めによるケアが必須です。日中外出する際は必ず日焼け止めを使用するようにしましょう。
セラピューティックプログラム
1)スタンダードセット(処方薬トレチノインなし) 洗顔、化粧水、ミラミックス、Wテクスチャーリペアの4つをセットにしたものです。できるだけ赤みや皮剥けといった副反応を抑えたい方向けです。 2)強力セット(処方薬トレチノインあり) 洗顔、化粧水、ミラミックス、トレチノイン0.05%濃度2本の4つをセットにしたものです。徹底的に肌質改善をしたい方向けです。より美白効果を高めたい場合は、このセットにミラミンを追加します。
愛知県名古屋市中村区本陣通2-19
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志