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ブログ|「ヴェルヴァーレ本陣クリニック」名古屋市中村区本陣通にある内科

プラセンタって何?どんな効果があるの?

  • 2021年6月7日

プラセンタとは胎盤のことです。プラセンタを医薬品として利用したという史実は古くからあります。古代エジプトの女王クレオパトラも愛用したともいわれ、中国では不老長寿の妙薬として使われ、のちに漢方薬としても使われております。胎盤は赤ちゃんに栄養を補給するための組織です。赤ちゃんの生育を促すため、細胞の原料となるアミノ酸や成長因子・ビタミン・ミネラル等、様々な成分が含まれており、代謝促進、細胞分裂を活発化させる効果があるといわれています。動物が出産後に自分の胎盤を食べることが知られていますが、これは、胎盤に含まれる成分により、出産によって低下した体力を速やかに回復させるためであると考えられています。

プラセンタ製剤は、日本でも薬剤として50年以上も前から厚生労働省の承認を受けており、安全性は高いと考えられています。プラセンタ製剤には抗炎症効果、抗アレルギー効果、アンチエイジング効果があると言われています。実際、アトピー性皮膚炎の患者さんの中では、プラセンタにより症状が改善した方もおり、プラセンタを積極的に使用される方も多いです。

医療機関でプラセンタを利用する際には、皮下注射で投与を行います。一日置きに注射を行うことが最も効果を実感しやすい投与方法とされていますが、週1回の投与でも問題ありません。

サプリメントのプラセンタは、医療用医薬品のプラセンタとは全く別物です。多くは、ウマやブタの胎盤を利用したものとなっています。また、プラセンタを経口摂取すると、基本的にはプラセンタのタンパク質が消化され、アミノ酸で体内に吸収されます。そのため、これまでご説明したような、医薬品の作用は、サプリメントでは存在しないと考えられます。

化粧品等での肌の外からプラセンタを浸透させるということもよく言われていますが、皮膚に浸透できる分子のサイズと比較してプラセンタから抽出されるタンパク質の多くは非常に大きなタンパク質となっているため、これらの大きなタンパク質自体が皮膚の中に浸透することはありません。

女性の美というイメージの強いプラセンタですが、もちろん保険診療上、男性にも使用が認められている薬剤ですので、男性にも効果があります。特に、「肝機能の改善」は女性に限らず男性でも認められている作用ですので、男性でも効果が期待されます。保険適応外で、アンチエイジング・アトピー性皮膚炎の治療・二日酔治療目的で自費にて使用されている男性はいらっしゃいます。

当院では、プラセンタ注射を行なっております(製品名ラエンネック)。ご希望の方はWebや電話でご予約を取得の上、ご来院頂ければ幸いです。

 

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ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志