体脂肪率とBMI
- 2020年4月15日
体脂肪
ダイエットを始める際には、まず目標を設定することが大切です。最近では、安価で性能の良い体脂肪計や骨密度測定ができる体重計が手に入りやすくなりました。メーカーによってはばらつきがあったり、測定時間帯によって数値が変わったりすることもありますが、毎日同じ時間や状況で測ることで、ダイエットの進捗状況を比較することができます。また、最近では家庭用ゲーム機やスマートフォンのアプリでも体重管理や日記、カロリー計算が容易にできるようになっているので、それらも活用しましょう。
まず、体脂肪率という重要な指標があります。単に体重を減らすだけでは、脂肪ばかりの体になってしまい、美しい健康的なボディにはなりません。体脂肪率は計算式でも求められますが、ここでは体脂肪計を用いた場合の目安の数値を記載します。
女性の適正体脂肪率の目安は以下の通りです。
～19.9%: 痩せ
20～24.9%: 適正
25～29.9%: 軽い肥満
30%～: 肥満
女性の場合、17%以下になると婦人科系のトラブルの原因になる可能性があるため、注意が必要です。
男性の適正体脂肪率の目安は以下の通りです。
～14.9%: 痩せ
15～19.9%: 適正
20～24.9%: 軽い肥満
25%～: 肥満
BMI
次に、よく耳にするBMIという言葉があります。自分の体重をチェックする際に、肥満度を知るのに使われるのが、身長と体重の関係から算出されるBMI係数です。BMIとは、Body Mass Index（ボディ・マス・インデックス）の略で、疫学調査に基づき最も病気になりにくい数値を算出する国際的な計算方法です。以下の計算式で、自分のBMIを計算してみましょう。
BMIの計算式:
BMI＝体重(kg)÷身長(m)の2乗
例：Aさんの場合）体重が70kg、身長が165cm
この場合、70kg÷（1.65m×1.65m）＝ 25.71となります。
この数値が高ければ高いほど生活習慣病にかかりやすいことが分かっていますので、ご注意ください。日本肥満学会では、男女共に22という数値が統計的に最も病気になりにくい数値とされています。
BMIの数値については以下のように分類されています。
18.5未満：痩せ
18.5～25：普通
25～30：肥満レベル1
30～35：肥満レベル2
35～40：肥満レベル3
40～：肥満レベル4
しかし、最近では医師の間でこの数値が厳しすぎるとの意見もあります。私自身も目標とするには少しハードルが高いのでは？と感じますが、目標は高いほうがやりがいがありますので、知識として知っておく分には良いと思います。
標準体重
標準体重の計算方法は、BMIが22の場合に出される標準体重を計算することです。標準体重とは、肥満でも痩せでもなく、痩せすぎでもなく、統計的に健康的な体重のことを指します。
■標準体重の計算式
標準体重＝22×身長(m)の2乗
例：Aさんの場合）身長が165cmのAさんは、22×1.65×1.65＝59.9kgとなります。
つまり単純計算で、先程のAさんは10kgのダイエットが必要ということになりますね。
繰り返しになりますが、以上の計算式で出される数値は指標であり、全ての方に当てはまるわけではありません。骨格や筋肉の違いなどによっても最適な体重は変化しますので、あくまでも参考としてご利用ください。
愛知県名古屋市中村区本陣通2丁目19番地
内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科
ヴェルヴァーレ本陣クリニック
院長 荻野仁志