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ブログ|「ヴェルヴァーレ本陣クリニック」名古屋市中村区本陣通にある内科

食道がんを内視鏡で治療するためには早期発見が必須です。

・どんな病気?

喉から胃までの間にある食べ物が通る道、食道にがんができる病気です。男性に多く、高齢者に多いのが特徴です。またリンパ節転移しやすいのも特徴です。

・症状は?

早期ではわずかにしみる程度で症状がないことも多いです。進行するとつかえる感じがして飲み込みにくくなります。

・原因は?

タバコとお酒ですね。特にアルコール分解酵素が欠けている人、いわゆるすぐに赤くなってしまうお酒に弱い人がリスクが高いと言われています。あとは胃食道逆流症のところでも出てきた胃酸の逆流を繰り返しておこるバレット食道も原因となります。

・診断は?

基本は内視鏡検査です。いわゆる胃カメラですね。早期がんでは分かりにくい場合がありますがオリンパスのNBIや富士フイルムのBLIと呼ばれる画像強調機能のおかげでかなり見つけやすくなりました。

がんは深達度と言われる深さがステージ診断に重要なので、食道がんの場合超音波内視鏡と言われる胃カメラの先端にエコーの機械がついたものを利用する場合があります。

姫路赤十字病院から画像引用

・治療は?

極めて早期の食道がんは内視鏡治療で治癒が期待できます。どれくらい早期かというと深さが200μmですから0.2ミリメートルです。これくらいまでならリンパ節転移が10%程度なので内視鏡治療の適応です。

それ以外の場合は抗がん剤治療、放射線治療、外科手術を組み合わせて治療します。最近の話題で言うとオプジーボで有名になった免疫チェックポイント阻害薬が一部保険適応になりました。

・まとめ

食道がんを内視鏡治療できる段階で見つけるためには定期的な胃カメラが必須です。症状出てからでは遅いです。お酒を飲むと赤くなりやすい人はリスクが高いので毎年胃カメラ検査をうけましょう。当院は最新式の富士フイルム内視鏡を用意しております。もちろんBLIと呼ばれる画像強調機能も使えます。鼻からのカメラなので嘔吐反射も起きにくいですし、苦手な方は点滴麻酔で寝てもらえますよ。よろしくお願いします。

 

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科・内視鏡内科・糖尿病内科・整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志