オゼンピックは最近注目されている薬です。注射するだけでダイエットができるという夢のような薬なのですが、実際オゼンピックとはどういった薬なのか解説します。

 

オゼンピックはGLP-1受容体作動薬という、元々は糖尿病治療薬の一種です。血糖値の上昇に応じて血糖値を下げる効果のあるホルモンであるインスリンが分泌されるのを促進するホルモンであるインクレチンの一種です。インクレチンにはGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激 ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1 glucagon like peptide)があります。インクレチンはもともと体内に存在するホルモンですのでGLP-1も薬を打たなくても体内に存在する物質です。

 

GLP-1作動薬はこのように血糖値の調節機能があるだけではなく、食欲を抑制したり、満腹感を感じやすくすることで食事量を減らすことができ、これがダイエット効果に結びついています。ほかにも脂肪肝を減らしたり、白色脂肪細胞に働きかけて脂肪分解を促す作用もあります。

ご覧の通りプラセボ(偽薬)と比較してオゼンピックには有意に体重減少効果が確認されています。

 

GLP-1作動薬にはオゼンピックの他にもサクセンダやビクトーザ、トルリシティ、ビデュリオン、リベルサスなどがあります。

 

結論から書きますとオゼンピックはGLP-1の中でもっともダイエット効果(体重減少効果)が強いです。従来メディカルダイエットによく使われていたビクトーザ(サクセンダ)との直接比較試験でもオゼンピックのほうが体重減少効果は強かったです。以下がビクトーザ1.0mg VS ビクトーザ1.2mgの比較試験結果です。

ビクトーザ(サクセンダ)は2ヶ月で体重減少が頭打ちになっておりますが、オゼンピックは半年以降も体重減少効果が確認されています。

 

言い遅れましたがサクセンダとビクトーザは成分が同じ薬です。どちらもオゼンピックと同じ自己注射薬ですが、サクセンダとビクトーザは毎日注射しなくてはいけません。それに対してオゼンピックは週に一回の注射で構いません。

 

オゼンピックの具体的な服用方法ですが、まずは初めの4週間は0.25mgから開始し、その後は0.5mgの服用を続けていただきます。副作用が出てしまうことを防ぐためです。効き目が悪い場合は1mgに増量することもありますが、多くの人は0.5mgで効き目を実感できます。

 

ではオゼンピックにはどういった副作用があるのでしょうか。

オゼンピックをはじめとするGLP-1受容体作動薬には血糖値を下げる働きがあることは既に説明しましたが、GLP-1受容体作動薬は血糖値の上昇に応じて血糖値を下げるといった作用なので、血糖値が下がりすぎてしまうことは滅多にありません。日常的には胃部不快感や頭痛などでしょうか。副作用が出た場合も徐々に薬に慣れて次第に感じなくなることが多いです。

 

ヴェルヴァーレ本陣クリニックでは初診から全国どなたでもオンライン診療でオゼンピックの処方を行なっています。薬は最短当日発送いたします。薬代のほかは着払い送料実費のみの金額となっております。オゼンピックの処方をご希望の方はぜひ当院へご相談ください。

 

愛知県名古屋市中村区本陣通2-19

内科 内視鏡内科 糖尿病内科 整形外科

ヴェルヴァーレ本陣クリニック

院長 荻野仁志

 

以下に論文のsummaryを載せておきますので興味ある方はご覧になってください。

 

概要

目的: この試験の目的は、セマグルチド(オゼンピック)による体重減少の作用機序を調査。

材料と方法: この無作為化二重盲検プラセボ対照2期間クロスオーバー試験では、肥満の30人の被験者を対象に、週1回の皮下セマグルチドによる12週間の治療の効果を調査した。自由なエネルギー摂取量、食欲、喉の渇き、吐き気および幸福の評価、食事の管理、食物嗜好、安静時代謝率、体重および体組成を評価した。

結果: 標準化された朝食後、セマグルチド(オゼンピック)は、プラセボと比較して、昼食時(-1255 kJ; P <.0001)およびその後の夕食時(P = .0401)および軽食(P = .0034)の自由エネルギー摂取量が低くなりました。 )、その結果、1日を通してすべての自由な食事で総エネルギー摂取量が24%減少します(-3036 kJ; P <.0001)。空腹時の全体的な食欲抑制スコアは、セマグルチド(オゼンピック)とプラセボで改善されましたが、悪心の評価は同様でした。セマグルチド(オゼンピック)は、空腹感や食物への渇望が少なく、食事の管理が良く、高脂肪食品の好みが低いことに関連していました。除脂肪体重に合わせて調整された安静時代謝率は、治療間で差がありませんでした。セマグルチド(オゼンピック)は、主に体脂肪量から、5.0kgの平均体重のベースラインからの減少をもたらした。

結論: 12週間の治療後、自由なエネルギー摂取量は、セマグルチド(オゼンピック)でプラセボと比較して大幅に低く、セマグルチド(オゼンピック)で対応する体重の減少が観察された。エネルギー摂取量の減少に加えて、セマグルチド(オゼンピック)によって誘発される体重減少のメカニズムには、食欲不振と食物への渇望、食事のより良い制御、脂肪の多いエネルギー密度の高い食物に対する相対的な好みの低下が含まれます。

 

概要

目的:SUSTAIN 10は、 臨床診療を反映して、予想される最も頻繁なセマグルチド(オゼンピック)用量(1.0 mg)と現在最も頻繁に処方されるヨーロッパで最も頻繁に処方されるリラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)用量(1.2  mg)の有効性と安全性を比較した。

メソッド:この第3b相非盲検試験では、13種類の経口抗糖尿病薬を服用している2型糖尿病(HbA 1c 7.011.0%)の 成人577人を、1週間に1回の皮下セマグルチド(オゼンピック)1.0mgまたは11回の皮下リラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)に11でランダム化1.2mg  。一次および確認二次エンドポイントは、HBAの変化であった1Cそれぞれ、ベースラインから30週への体重。

結果:平均のHbA 1C(ベースライン8.2%)semaglutide(オゼンピック)と1.7%とリラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)1.0%減少した(推定治療差[ETD] -0.69; 95%信頼区間[CI] -0.82 -0.56に、P  <  0.0001)。平均体重(ベースライン96.9  kg)は 、セマグルチド(オゼンピック)で5.8 kg  、リラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)で1.9 kg減少しました(ETD -3.83  kg; 95CI -4.57-3.09P  < 0.0001)。< 7.0%および= 6.5%の血糖目標、 = 5%および= 10%の体重減少、およびHbA 1c <の複合エンドポイントを達成した被験者の割合。重度または血糖値が確認された症候性低血糖がなく、体重増加がない場合は7.0%で、セマグルチド(オゼンピック)とリラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)の方が大きかった(すべてP  < 0.0001)。より頻繁な胃腸障害(最も一般的な有害事象[AE])とセマグルチド(オゼンピック)対リラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)による早期治療中止につながるAE(それぞれ43.9%対38.3%および11.4%対6.6%)を除いて、両方の治療は同様の安全性プロファイルを持っていました。

結論:Semaglutide(オゼンピック)は、HBAの削減にリラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)よりも優れていた1Cと体重を。安全性プロファイルは、セマグルチド(オゼンピック)とリラグルチド(サクセンダ・ビクトーザ)の胃腸AEの発生率が高いことを除いて、概ね同様でした。